フリーランスエンジニアが確定申告を行う場合、青色申告か白色申告か選択することができます。青色申告は白色申告よりも用意する書類が増えてしまうというデメリットはありますが、白色申告にはない恩恵を受けることができるのでおすすめです。
青色申告を選ぶことで生じるメリットは3つあります。1つ目は、最大65万円の控除を受けることができるという点です。確定申告は毎年2月から3月に行われるもので、その1年間で自分が事業でどの程度稼いだのかを税務署に報告します。確定申告で算出される税金は、所得が多ければ多いほど増加するため、事業で稼ぐ金額が大きいほど、税金も高額になってしまいます。しかし、青色申告で確定申告を行えば、最大で65万円分を所得額から差し引いて申告することができるので、節税対策につながります。
2つ目は、3年間赤字を繰り越しできるという点です。青色申告で確定申告を行うと、赤字分を3年間繰り越すことができるようになります。例えば、前年度が50万円の赤字だった場合、翌年に150万円黒字を出したとしても、100万円分の申告で確定申告を行えるようになるのです。白色申告はこの赤字繰り越しができないので、青色申告ならではのメリットと言えるでしょう。
そして3つ目は、さまざまなものを経費で落とすことできるという点です。事業関連で購入した支払いを、経費として計上することができます。白色申告でも経費の計上はできますが、10万円以上の物は一括で経費計上できません。しかし、青色申告は30万円未満であれば一括で経費として計上することができるので、簡単に節税を行うことが可能となっています。